慢性疼痛症/線維筋痛症

線維筋痛症の治療について

線維筋痛症は、全国の疫学調査により人口の1.7%、200万人の患者様が存在することが明らになっております。私は、これまで厚生労働省の研究班の班員・班長、線維筋痛症学会の理事・会長を歴任し、この疾患の第1線で治療にあたってきました。その内容は、「リウマチ病学テキスト」という教科書や、日本医師会様のインターネット生涯教育講座にも紹介しております。当クリックでは、ペインビジョンという痛みの定量化機器を使用して、「痛み」を患者様、ご家族、治療者側が相互理解し、疾患を受容していただくことが特徴です。この痛みの相互理解と受容がありますと、治療に対して前向きな姿勢が得られ、その後の治療成績がぐんと上がります。治療内容もガイドライン標準薬のみに頼るのではなく、副作用の少ないノイロトロピンや漢方薬、トリガーポイント注射、スーパーライザーによる温熱治療などの様々な治療を組み合わせていきます。また、併存する疲労や睡眠障害、乾燥症状にも適宜対処していきます。その結果、生活の質が向上し、就労に復帰できている方が増えてきています。